親愛なるびっけへ
びぃちゃんにもお手紙を書く日が来てしまいましたね。
いつかは来るとは思っていましたが、やはり辛く悲しく寂しいです。
まずは、
「びっけ、ご苦労様」
「ゆっくりと休んでね。」
あいん姉ちゃんが、12歳になり、体調を崩して、
あっという間の3日間でお空に上ってしまい、後悔と悔しさと悲しみのどん底に
落ちた時からずっと思っていました。
びっけの時は、「できるだけできる事を。」、「後悔ができるだけ減るように。」
そして、同時に「覚悟を」 ってね。
だから、あなたが、12歳を過ぎてからは、「何でも好きな事を」としてきたつもりです。
「食べ過ぎちゃうから」とか、「太り過ぎちゃうから」とか言って、
ご飯も余計にもらえなかったのも止めて、ウマ♪ウマ♪生肉も多くしてました。
8歳ごろから本格的に与えていたサプリも気が付けば、6種類以上も飲んでいたね。
多ければいいってもんじゃないけど、ハーブとか、キノコとか、
自然のものばかりだったから多くても大丈夫なんだよ。
おこぼれ頂戴も必ず何かしらをあげるようにしてましたね。
あげる物がない時は、あなたが食べられるものを用意していたんだよ。
「知ってた?」
いつもあなたは、テーブルの、私の正面のベンチにお座りをして、
おこぼれ頂戴を、それを楽しみにしてましたね。
まるで人間のようでしたね。(微笑)
前庭疾患を患ってからは、ベンチにもなかなか登れず、数える程度しか正面を向き合って
一緒に食べられなかったけど、足元に、みんなと一緒にお座りして、食べたよね。
お昼ご飯の後は、必ず2Fのお仕事部屋についてきてましたね。
「お昼の、食後のおやつを頂戴ね」 ってして、それを楽しみにしてましたね。
体が思うように動かなくなってきても、その楽しみの為に、一生懸命に階段を上ろうとして、
足を踏み外したりして心配でしょうがなかったんだからね。
「大人しく、下で寝ててください。」 ってね。
でも、一緒に来たい!って言われれば、抱っこして2Fに連れてきちゃいましたね。
「大変だったんだよ。 知ってた?」
若い頃から、ずっと、お仕事をしている時は、2Fの同じお部屋で寝て過ごしていましたね。
すぅが来てからは、ゆっくりと寝ていると、あすたとのガウガウ遊びで巻き添え?(微笑)をくらって
ゆっくりと寝ていられなかったね。
そんな時、あなたは、少し離れた場所を新たなお昼寝の場所にしてましたね。
私が1F階へ行くのが見える場所。
離れていても2Fに置いてきぼりにされない場所を…。
そんなあなたの為に、今年は、エアコンの増設とパワーアップをしなくちゃならない と思ってました。
離れた場所でも暑くないようにね。
でも…。
もう増設は必要なくなっちゃいましたね。
寂しいね…。
あなたは、小さい頃から、他の子よりずっと頭の良い子でしたね。
4か月の時には、ドアの仕組みを理解し、ドアノブを回して開ける事を覚えましたね。
「あれ、大変だったんだよ。」
「大人しく部屋で待っていて欲しくてもドアを開けて出て来ちゃうからさ。(微笑)」
だから、勝手に出て欲しくない部屋のドアノブは、全てヘンテコリンな位置に付け変わっていたんだよ。
「もう~ (微笑)」
フラットは、ハイパー、ハイパーって言われるけど、それは違うよね。
それを教えてくれたのもあなたですね。
喜びも、悲しみも、驚きも、怖がり方も全ての表現が他の子たちと違うだけ。
その表現が極端に大きいだけなんだよね。
だから、とっても繊細で寂しがりや。
だけど、とっても不器用で、甘え方も下手。
喜びの表現も愛情表現も下手っぴ。
だから、誤解を招いて、損ばかり。
でもね、不器用だけど、繊細で寂しがり屋さんなのは分かっていたよ。
だって、トイレの中まで付いてきて伏せして待っていたり、
お風呂のドアの前で、ずっと待っていたりしてたもんね。
他の子たちは、途中で部屋に戻ったりしてたけど、あなただけは、ずっとそばに居続けようとしてましたね。
順番でお散歩に出かける時も、あなたの順番が終わって、他の子の順番になると、
置いて行かないで! と鳴いていました。
自分の番は終わっているのにね。(微笑)
みんなと一緒のお留守番は、ちゃんとできるのにね。
「おかしいよ、びぃちゃん (微笑)」
「甘えん坊なんだから…」
そんなあなたの性格。
不器用で損な性格。
体も辛くなってきても、一生懸命にがんばっていたんだと思うよ。
「ついて行こうとね…。」
前庭疾患以降、食欲がどんどんと落ち、本当ならば、寝て過ごした方が楽だったはずだと思うよ。
だけど、食欲以外は、普通に振る舞おうとしていたね。
「びっけの好きなように」
だから、お外へも連れて行きました。
無理はさせていないつもりだったけど、大変だったのかな…
そして、1回目の発作が起こり、あなたは、どうしようもなくなってしまいました。
まるで、
頭、脳が、どんどんと機能しなくなっていき、
「できるはずなのに、できていたはずなのに…。」
「分かっていたはずなのに、分かっているはずなのに…。」
日々、日常生活への支障が大きくなり、
左半身、左顔、左手、左足が思うように動かなくなってきていたようですね。
それで、上手く動けない事を否定するように、一生懸命に起きようとしていました。
頭のよいあなたは、きっと、分かっていたことでしょう。
これからの自分の事を…。
そして、どんどんと、「いつものあなた」の姿が消えて行きましたね。
起きているけど、寝ているような…。
そして、最期は、
無意識の中、四肢をバタつかせて、泣いていました。
まるで、
「動きたいよ!」 「 動けないよ!」
「怖いよ…」 「助けてよ…」
「苦しいよ…」
いつもの順番での散歩の時に、お留守番になった時と同じ鳴き方と声。
そう聞こえてしまったんだよ。
昼夜問わず、ずっと発作を起こして泣くあなたをどうする事も出来ずに…
「びっけ、ごめんね」
「何もしてあげられなくて…」
最期にしてあげられたのは、座薬を入れた事だったね。
正直に言うと、凄く辛かったよ。
意識がないくせに、あなたが反応をするから、余計に辛かったよ。
「これで、きっと、楽になれる…」
「これで、きっと、治るんだ」
そう言い聞かせて、入れたんだよ。
そうでも思わなくちゃ入れられなかったよ。
その後、直ぐに発作は治まり、眠りにつけたね。
凄く安心してホッともしました。
これで発作から解放がされるんだってね。
楽に寝られるんだってね。
だけどね、
寝たばかりの時、瞬膜が、中途半端に閉じて、心配したんだよ。
でも、半日が過ぎたころには、瞬膜も戻って、少しまた安心しました。
そして、
「ボーとした目だけど、目もちゃんとしてきたので、このまま意識が戻れば起きれるかも」
そう思ったんだよ。
だけど…
目覚める事無く、
お昼前に、あなたは、お空にのぼる事を決めましたね。
あいんやミミがいるお空へ…。
でも不思議だね。
最近のいつもだったら、日中は、あなたは下で寝てて、私たちは2Fにいたんだよね。
それが、同じ部屋にいる時に逝くなんてさ。
呑気に、
「まだ、びっけは大丈夫」
「これからは、食欲に続き、発作との戦いだね」
そんな風に感じて同じ部屋で作業をしてました。
たまたま背を向けて作業をしていたけど、不思議とあなたの口が僅かに動いたのを感じました。
「あれ、びっけ、起きたの?」
側に寄り、呼吸を確認して、再び顔を見てる。
呼吸はしている。
しばらくすると、再び、何かを飲み込むように口と喉が小さく動き、
そして…。
看取ってあがられた事。
いや、
あなたが知らせてくれて、
「これから、おねえちゃんたちのところへ行くね」
と看取らせてもらった事が凄く救いだったよ。
それと、
前庭疾患からの短い時間だったけど、
心の準備をする時間をくれた事も救いだよ。
散歩にも一緒に行けず、あなたがいない散歩をし、
ご飯も一緒に食べられず、いつものご飯を作り、あげる事もなくなり、
今まで当たり前のようにしていた事が、1個ずつ無くなっていきましたね。
これって、凄く寂しい事なんだけど、
このひとつひとつが終わっていく事で、
「それを受け入れる心の準備」をさせてもらったんだと思うよ。
いきなり、全てがなくなっていたら、耐えられないもんね。
「びっけ、ありがとう」
まだまだ、あなたがいなくなった実感が湧きません。
信じられません。
最近は寝たきりだったので、今、この状況と何一つ変わりません。
ドッグベッドに行けば、あなたが寝ているようで…。
たとえ、お花があって、遺影があって、小さくなってしまったあなたがいても、
それは、あなたじゃないと感じてしまい、
「あれ? びっけは?」
そう感じて、あなたを探してしまいます。
そして、あなたがいない空間が、虚しく寂しいです。
それじゃ、
びっけ、
またね。
やっぱりびぃちゃんと凜は似てるね(^^。
甘え下手なとこなんてすごくよく分かります
同じフラットでも甘え上手なカヤと違って、でもそんなとこが私にはいっそういとおしかったです
ほんとに元気なうちに遊ばせてあげたかった
ゆっくりゆっくり休んでね
ご冥福をお祈りいたします。
確かびっけちゃんとLucyは親族でしたよね!(13歳半)
上のお手紙の中のやることや、お顔もLucyによく似ています。親族だからでしょうね。品物送って頂くたびに、びっけちゃんどうしているかな~と思っていましたが、今思えば会っておけばよかったと後悔しています…
10歳超えていければ、有難や~のFCR、14歳は凄いと思います。
肉体は滅びても魂は永遠なりといいますから、びっけちゃんを思う時、何時もおそばにいることでしょう。
それにFCRですしね!!
どうか暫くはお体ご自愛下さいませ。
chababa さん
お花届きました。
ありがとうございます。m(__)m
凛ちゃんも似ていたんですね。
やはりDNAは争えませんね。
まだまだ実感がなく、信じられない反面、時折、悲しみがどっと押し寄せます。
びっけは、不死身じゃないけど、不死身とでも思っていたのかも知れませんね…。
Lucyママ さん
お言葉ありがとうございます。
フラットで10歳を超えれば立派!は、分かっているんですが…。
せめて15歳を! と思っておりました。
倒れてからは15歳は難しいとは思っておりましたが、もうちょっとスローでゆるりと穏やかに過ごせれば、と思っておりましたが…。
あっという間で、残念です。