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2015年06月04日

2015年06月04日

びぃちゃん、寝る

この数週間、

食欲がまったくなくなり、

補助して自立してた頃から、

意識が遠のいている顔をしているびっけ。

しかし、

数回だけ、

顔つきが、いつものびっけの顔をした事があった。

どこが、どう違うか? 

上手く言えないけど、

だけど、いつものびっけ の顔を見せてくれた時だけ、

年老いて弱っているけど、「びっけ」なのだ。

そして、動きも、仕草も、全てがびっけそのものだったのだ。


この2日間、

意識が遠のき、ずっと発作が止まらずにいたびっけ。

ヒィヒィ、クンクンと鳴きながら、四肢をバタバタさせて痙攣を起こしていた。

座薬を入れては、様子を見る。

一時、落ち着いたように見えていたのだが、

直ぐに、また痙攣発作を起こしていた。

座薬を入れている最中に落ち着き始める事もあり、

様子を見ながら、量を徐々に増やす形になった。

そんな事を繰り返していたが、発作は、繰り返し起こっていた。



ヒィヒィ、クンクンの痙攣発作は、

獣医師によると意識がないので、人が思うほど苦しんではいない。との事。

だけど…。

発作中は、体力を消耗するし、脳細胞が死滅するらしいし、

何よりも苦しそうにしか見えないのが辛いのである。

意識がなく、苦しくなくても、そっと、ゆっくりと寝かせてあげたい。

獣医師に相談すると、

座薬で発作が治まらなければ、麻酔を使う方法もある。

しかし、体重だけで麻酔の量が決められず、場合によっては…。

同じく、座薬の量を増やしても、麻酔ほど強い薬ではないものの、

麻酔と同じ結果、

目覚めない、最悪のケースは、そのまま逝ってしまう事も考えられる。 との事。

様子を見ながら、量を増やして発作が止まるのであれば、それで良い。

しかし、止まらず中途半端に薬が効いてしまい、

眠りに落ち切れない状態になると今のような発作がずっと続く場合もある。との事。

判断せねば…。



目覚めないリスク、逝ってしまうリスクはあるが、

びっけを寝かせる事に。

意識がなく、繰り返し発作だけを起こしている状態から、発作だけを取り除く処置を決断。

ゆっくりと寝られであろう量の座薬を入れた保護者。

一応は、びっけの体重で使える限度量の1/2程度なのだが、

その前にも入れているので、正確な限度量内かは不明。

座薬を入れると10分も経たない内に、発作は治まり、

呼吸は大きいものの、ゆっくりとした眠りにつけたびっけ。

 「びぃちゃん、」

 「これで、少しは楽に過ごせるね。」

 「それでね」

 「びぃちゃん」

 「少し寝たら、」 

 「できれば、もう一度、いつものびっけの顔を見せて欲しいな…。」



15時間以上経っても目覚めてはいない。

その間、荒々しい息遣いや発作からは解放されているびっけです。


数日前の少しだけ落ち着いき、リラックスが少しの時間できた時のびっけの図。
20150604.jpg

びっけ:フラットコーテッドレトリーバー 14歳2ヶ月

そして…

11時40分

びっけは、あいんとミミの所へ旅立ちました。

目覚める事なく、そのまま、苦しまずに…。


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