先日の事、外で大物の荷造りをして時の事である。
汗をかきながら、せっせか、せっせか作業をしていると、視界の隅に門の外の公道を通過する黒い影が入った。
手を止めずに、作業を続ける。
“黒ラブちゃんかな…”
再び、通過する黒い影の尻尾の部分が通り過ぎて行くのが視界の隅に入る。
“あれ? 黒ラブちゃんじゃなくてフラットぽいな…”
顔をあげて、犬種を確かめようとするが、黒い影は通り過ぎ、フェンスで追う事が出来なかった。
犬種がちょっと気になりながらも作業を続ける。
フェンスを通り過ぎた黒い影は、再び視界の隅に入ってきた。
“フラットかな…”
三度、作業を続けながら黒い影を追う。
すると…
どこかで見た、姿形のフラット コーテッド レトリーバーが、お隣のゲート前で、匂い取りをしている。
“ん?、ん?”
“びっけにやけに似ているな…”
と思った瞬間、
“ま!まさか!…”
室内は全て閉まっているはず。
特に、びっけがいる時は、二重ロックもかけているはず。
出れるはずはない!
しかし、この辺で、小柄のフラットが、ひとりでウロウロしているなんて考えられない。
… < 頭の中、大混乱中!
“えっ!”(大汗)
事態を認識するのに凄く時間がかかった保護者。
やっと、事態を認識。
それと同時に全身の毛穴が開く。
頭の中は未だに、“鍵のかかっているはずの室内から出れるはずがない!”と混乱をしながら、公道へ駆け出る。
びっけの元へ、駆け寄って直ぐに確保をしたところだが、下手に駆け寄って、遊びモードに入られても困る。
錯乱しながらも、思考回路フル稼働で、呼び戻しを選択。
“びっけ、カム!”
すると、自由に勝手に初めて外に出られた(逃亡の)喜び?とは裏腹に、一発で素直に呼び戻しに応じるのでした。
“びぃちゃん、心臓に悪いから、脅かさないでくださいませ ふぅ~”