1日(金曜日)の夜の散歩の事である。
いつもの散歩コースをぐるっと回り、残り1/4くらいのところで、“わん!わん!”と、太い鳴き声がした。
散歩コースに入れる橋があり、橋を渡ったところの入口に高校生のカップルが、地べたに座って、イチャツイテいる向こう側にイエローラブらしき影が見えた。
ラブは、橋につながる道の先の暗闇に向けって吠えている。
“飼い主さんに、早く!早く!と、言っているのかな…”
そんな風に思いながら、人がくる気配を伺うが、人が来る気配は全くない。
そこで、イチャツイテいるカップルに
“あの犬は、ひとりかな?”
“いつからいるの?”
と聞いてみるが、イチャツクのに忙しかったみたいで、大型犬が、後ろで吠えていたのも記憶の彼方。 < オィオィ (-_-;)
この散歩コースで、野良(逃亡犯)になるラブは、2チームいる。
チョコラブの子は、野良みたいにひとりになって現われても、暗闇の彼方で、おとうちゃんが、必死に呼び戻しをしながら、探しているので、大事になる可能性は低い。
残るラブは、Yラブチーム。
現在、ブラックが2頭加わり、5頭編成。 <電車かいな(笑
ひょっとして、またYラブチームが脱走してきたのか! (過去にフェンスを壊して脱獄した事がある)
…
Yラブは、今も暗闇に向かって、誰かを呼んで吠えている。
“今、あいんたちを連れていて、捕獲したりする余裕はない。”
“でも、知り合いのYラブっぽく見えるし、ここいらでラブで自由散歩しているのは、あの子くらいなもんだし…”
“呼んで確認をしたいところだけど、呼ぶと遊びモードに入りそうで収集がつかなくなるかも…”
しばらく考え、“とりあえず、犬が、知り合いのYラブか? それとも見知らぬ犬か? を確認し、知り合いのYラブだったら、電話で事態を連絡して確保に来てもらおう。”
“○○! カム! おいで! 来い!”
確か英語コマンドを使っていたと思うけど、違う子かも知れないので、反応しそうなコマンドと名前を呼んでみた。
すると・・・
“ブン!ブン!!ブン!!!”
“はい、しっかり知り合いのYラブちゃんでございました。”
犬の確認ができたので、直ぐに飼い主さんに電話。
“こんばんは、ちょっとご無沙汰してます。 ところで、○○ちゃんらしきラブが自由散歩してますが…”と連絡。
まだ、仕事中で、自宅は留守との事。
奥さんも出ているらしいが、直ぐに確保に向かわせる。との事。
と、話していると、Yラブが暗闇に吠えて合図?を送り、次から次へと子分たちが現れた。 < どひゃ~ 全員で脱走してきたのね…(苦笑
知っている犬とは言え、ラブ5頭がフリーで群れをなしている状態は、かなりの迫力。
知らない人だったら、かなりやばい。
犬が嫌いだったら、やばいを通り越してしまいそう。
そこで、
あいんたちがいるので、確保ができないから、あいんたちを連れ帰ってから確保する事に。
と飼い主さんに電話。
と、電話はしたものの、このままいつもの散歩コースを歩きだせば、きっと、私を知っているYラブは、“これで保護者がついたので、遠慮せずに遊ぶぞー”となる事違いなし。
それに、わずかな時間でも、この状態を放置する勇気もないし、デンジャラス過ぎ。
“この子ひとりだったら、確保せずに、注意を引きながら、自宅まで連れて行けそうなんだけどな…”
“ピッカ!”
“最初に、この子が現れて、吠えて呼んでいたって事は、この子の注意を引きながら、連れ帰れば、みんな一緒に付いてくるかも!(^_^)v”
う~ん明暗。違った名案(^^♪
あいんたちを先頭に5頭の野犬を引連れて、夜の路地を行進する野良軍団。
こんなところ、人に見られたら、大騒ぎになりそうで、かなりビビリンチョの保護者。
(数人に見られました(^_^メ))
おまけに、Yラブの自宅までの道順がイマイチ(汗)
分らない時は、犬に聞く作戦を使いながら、どうにか、無事に5頭の野良ちゃんを自宅周辺まで導くが…
遊び足りない野良軍団。
素直に自宅に入る訳もない。
あいんたちをどこかにつなぎたいところだが、つなげそうなところが見当たらない。
“タラーン”(冷たい汗)
このままグズグズしてたら、せっかくここまで連れて来たのに、またどこかに行ってしまう。
あいんたちも一緒に家の敷地に入って呼び寄せようとするが…
これまた上手く行かず…
と、いろいろとチャレンジしていると、電柱を発見!
つなげそうな突起物は、なかったけど、適当にあいんたちをくくりつけて、リーダーのYラブを家に誘い込む。
良くボール遊びをしてあげていたので、あまり手間はかからず、確保成功。
続いて残りの子たちを順番に確保して、家の中に押し込んで行ったが…
ひとり反抗期?の子が、最後の最後まで逃げまくる。
そこで、飼い主さんに電話して、
“4頭の確保ができたけど、残り1頭がどうしてもできない!”
“名前は、なんって言うの?”
(新しい子なので、判別できなかった)
と、名前を聞いて、再アタックをするものの…
一度、捕獲に失敗をしていたので、敵も用心しちゃって、一定の距離を保ったままの持久戦に突入! < あの~ 既にかなりの時間が経っているので、そろそろ帰りたいんですけど…
“このまま持久戦をしててもしょうがない!” ので、次なる作戦は、家の入口周辺で待つ事をやめて遠くから見守る事に。
仲間がいない不安から自ら帰宅する方向へ持って行くことに。
すると・・・
思惑通り、敵は、ふらり、ふらり、と好き勝手に歩きながらも家の前までカムバック! < そうそう、そのまま敷地に入ってくださいませ。おねがい・・・
あと一歩のところまでは行くものの、どうしても敷地内に入ろうとしない意地っ張り1名!。
“ま、目の届く範囲で、1頭だけならば、飼い主さんが戻るまで、監視でも大丈夫(かな)”
“それに、また捕獲しようとして、失敗して逃げて、遠くに行ったり事故したりしても大変だしね”
と、「刑事 張り込みよろしく!」と、張り込みをしながら飼い主さんを待つのでした。
その後、飼い主さんが、戻り、大捕物は、無事に終わる事が出来たのでした。
“いやぁ~ あいんたちを連れたまま、他所の子、5頭を操作するのは、疲れるわぁ~ ふぅ~”
寂しいから、ミー子をペッタン!